橘家文左衛門独演会
いきなりの印象は、競輪場にいそうなオアニイサン。がっしりとしたガタイとドスの効いた声。「これは楽しみだ、何やってくれるのだろう」期待が膨らむ。前売券の売れが年末の忙しい時期ということで少し鈍かったが、ふたを開ければ常連さんのお客様多数来場でありがたし。若いカップルも増えたり、年配の方もたくさんいらしてもらいうれしかった。さて文左衛門さん。「寄合酒」ではじまり客筋を見てから二席目「笠碁」。僕は”目白の師匠・先代の小さん”の「笠碁」みたいだなーと感じたが、なかなか動きもおかしく聞かしてくれる。中入り後、もう一席はディクト寄席初の「文七元結」。人情話の大ネタだ。いかつい顔のシャカンのトウリュウが板について泣かしてくれた。吉原の佐野槌の女将がマツコ・デラックスに見えたのは僕だけだったのだろうか。これで今年の落語会は終了。来年は2月の立川誌らく独演会から始まる。
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