2010年11月7日

カケラ 

Filed under: 今日のダニー — Cinamedict @ 11:15 AM

映画の宣伝上、どうしても安藤ももこ監督について、まず言うのは奥田瑛二の娘というのと、妹は「愛のむきだし」の安藤さくらだということを最初のキャッチ的に言うのだけれど、別にこの二つの要素を言わなくても十分すぎるくらい”ちゃんとした”女の子という生き物の映画になっている。イマハヤリな言葉で言うと「ガーリー」な、年配の方々に伝わるように言うと「女の子っぽい」映画。僕みたいに、だいぶ歳いっちゃっている男が見ると”かえってドキっとする”映画だし、主演の満島ひかりが”すげー!そこまでやるんだー”演技で監督力をみせつける。相手役の中村映里子も、とてもとても素敵だ。同性愛をあつかっているといっても友達以上恋人未満+同性愛なのだから、僕らの世代のころから少女漫画では当たり前の世界。女の子の視点で描く映画は男が見てもおもしろいのです。居酒屋でのシーンなんかは、まわりのわんさかいるおやじの一人みたいな気持ちになって、ほんとにいずらかったもの。
勝手な妄想だと、もし緒方拳さんが生きていたら、やっぱり出演してくれたのだろうなー、もし出演していたらどんな役なのかなー、津川さんのところかなー、それとも、かたせさんのところかなー。おやじの妄想は続く。

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