2010年10月6日

スターの晩年

Filed under: ノザック コラム — Cinamedict @ 2:48 PM

ハリソン・フォードといえば、「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」のハリウッドを代表するスーパースター。彼でさえ、当たり前だが歳をとる。いつまでもアクション・スターでいられるわけもなく、さりとて名声を得たスターが、そのまま消え入るようにスッパッと引退する見事な幕引きもあるのだろうがスターというのは、そうもいかないらしい。いかに良い歳をとるか。あるものは監督に、あるものはプロデューサーにと晩節を汚さないように、いろいろなことをする。ハリソン・フォードの場合はプロデューサーとして社会派の映画を贈り出している。前作「正義のゆくえ」は移民問題に切り込んだ作品だった。今回は難病と戦う子供の親と孤独な天才老科学者の物語。老科学者をハリソン・フォードが演じる。すべてを投げ打って子供のために難病を治す薬の開発に製薬会社を作る父親役にインディ・ジョーンズ系のアクション映画「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザーを添えたことは偶然ではないきがする。

「小さな命が呼ぶとき」
実話ベースの医療ドラマ。生まれたばかりの赤ん坊と1歳の娘が、難病のポンペ病に冒されていることを知った父親は子供たちの治療に専念するため会社を辞め、型破りな薬学者に協力を求め全てを捨てて製薬会社を起こす。
監督: トム・ボーン
出演: ハリソン・フォード
ブレンダン・フレイザー
10月16日~11月5日までシネマディクトで上映

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