思えば遠くへ来たもんだ
RABラジオ・土曜ワラッターの新コーナー?「橋本・谷田の意地っ張り映画劇場」
とりあえず映画のサントラを紹介するコーナー。負けず嫌い全開コーナーです。
今週4/10は僕の担当。先週、橋本さんが山田洋次監督の「故郷」だったので、山田洋次つながりで朝間義隆監督の「思えば遠くへ来たもんだ」(1980) の海援隊で「思えば遠くへ来たもんだ」にしました。朝間義隆さんは映画監督でもありますが山田監督の重要な脚本のパートナーで「男はつらいよ」はもちろん、『遙かなる山の呼び声』、『同胞』など山田洋次監督の作品の脚本を共同で手がけ、『幸福の黄色いハンカチ』ではキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞脚本賞を受けています。
その他に山田ファミリーとも言える作品「釣りバカ日誌」シリーズにもかかわり、2002年、『たそがれ清兵衛』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞脚本賞を受けた名脚本家。黒澤明における橋本忍や小国英雄みたいな存在です。監督作品も相棒の山田監督とは少しだけ違いどっちかというとハートウォームなエンターテインメント作品が多いです。その中で僕が好きな1本が”寅さん”の同時上映作品だった「思えば遠くへ来たもんだ」なのです。九州からみちのくの城下町角館にやってきた教師と、
主題歌も心に沁みます。主題歌の方は中原中也の詩集からインスパイヤされているみたいで、武田さんはその他に「贈る言葉」でも堀口大学の詩集から”暮れなずむ町の、光と影の中”と、とても読者家だということが伺えます。今週出番だった水戸華ノ介さんも好きな歌だそうです。