西の魔女が死んだ
幸せって、なんだろう。僕の場合、それは炊き立ての白いご飯。それは風呂上りのキンキンに冷えたビールだったりする。たいした幸せじゃないと思われるかもしれないが、そんなものである。幸せって。「西の魔女が死んだ」は、梨木香歩原作のベストセラーの同名小説の映画化。友達付き合いが苦手で不登校になった少女が、西の魔女と呼ばれるイギリス人のおばあちゃんの所に行って魔女修行をしながら、傷ついた心が癒されていく。魔女修行といっても、ここでは早寝早起き、朝ごはんをちゃんと食べ、掃除、洗濯など自分の身の回りのことは自分でやる。至極当たり前のことだが、普通のことが、なかなか普通にできない現代では、やっぱり普通が幸せなのだ。イチゴを摘んで、それをジャムにしたり、畑で野菜を作るのを手伝ったり。そんなことを魔女修行と称しておばあちゃんと過ごす日々。とても幸せな時間。ヨーロッパのことわざ「普通が黄金」という言葉を思い出した。
「西の魔女が死んだ」ロードショー公開中
祖母と孫のひと夏の暮らしを描いたファンタジー。“西の魔女”ことイギリス人のおばあちゃんを大女優シャーリー・マクレーンの娘のサチ・パーカーが演じる。ハンカチをお忘れなく!
監督・脚本:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう
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