プレシャス
知識というものは罪深い。知らなくてもいいものも知識ゆえに知り、そのために、めんどくさい人生をおくることになるかもしれない。でも、たいていの人生は知識あるゆえに豊かな人生をおくれるのかもしれない。映画「プレシャス」は、そんな人生においての人間の知識について考える映画。古くはオードリー・ヘップバーンの「マイ・フェア・レディ」。個人的に、このてで好きな映画は「フェーム」、最近では「愛を読む人」など、言葉を書けなかったり読めなかったりの「文盲」による物語は映画ではけっこうある。この国にいると、言葉の読み書きなど当たり前のようなことなのだけれど、言葉をしゃべれるけれど書けなかったり読めなかったりする人が、世界では当たり前のようにいて、大体は社会の最下層で暮らしている。知らないということが罪であるとするならば、僕たちが住んでいるこの国は、比較的良い国だということなのだが。さて、どうだろう。
「プレシャス」
本年度、アカデミー賞2部門受賞!
ハーレムを舞台に、過酷な運命を生きる16歳のアフリカ系アメリカ人少女、クレアリース“プレシャス”ジョーンズの人生を描く人間ドラマ。
監督・製作・脚本: リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ
7月17日よりシネマディクトにて上映
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