2007年12月5日

季節外れですが

Filed under: ムーラン・コラム — Cinamedict @ 9:55 AM

ソフトクリームが好きだ。夜店通りの国道はさんで山手にある大橋コーヒー(前はカルディ・コーヒー。僕の同級生です。安くて美味しいコーヒー豆売ってます。)の向かいにある「さかもと」のミソラーメン食った後の〆のソフトは旨い。
新町通りの「千成」でワンタンメン食った後にソフトにしようか、クリーム白玉ぜんざいに(ソフト+あずき+白玉)するかいつも迷うが最近は白玉注文してしまう。昔ならば、柳町にあったコロンバンの無駄にコーンの持つところが長かったソフト。長いといえば大学生時代、東京の中野に住んでいて中野ブロードウェイの地下にある?あった?「やよい」の8段ソフト!(だったっけ?すみません、もう20年以上も前の話なんで。)目の前で子供が足元に落として、べそかいていても、そしらぬふりで食べた、あの意地の悪い快感!昔は今は亡き青島幸男が上のマンションに住んでいてサンダル履きでよく歩いていた(スパゲッティ屋も、やっていた)。「ムロ」って名前のスゲー旨いけれど、とんでもない人見知りの夫婦がやっていた中華料理屋さんも、もうない。今はアキバとならぶオタッキーな街になっちゃったけれど。ブロードウェイ懐かしいなー。今度行こうかなー中野。そういえば最近店閉めた池袋の「大勝軒」も中野の店が元祖で・・スゲー脱線したゴメン。食べたくて仕方がなかったけれど、絶対に食べさせてくれなかった、東映マンガ祭りの時だけ売られる、東映のソフト!なんで絶対食べさせてくれなかったかは、ナイショ。そして今でも一番のお気に入りは子供の頃からよく父と二人で食べ歩きしていた「大谷のうどん屋」のソフト。そう、ムーランの近くにある古川市場の角の麺玉を売っている大谷です。40を半ば過ぎても、おかまいなくソフトクリーム食いながら歩いて劇場まで帰ります。市場のおばちゃんに“おにいちゃん(なぜか昔から知っているおばちゃんたちにこう呼ばれる)、メベ!”ってよく言われるけど”メぇ~”と、おまえは羊か。別にメグセクないもん。

2007年11月25日

ムーラン・コラム そのニ 合浦公園の思い出

Filed under: ムーラン・コラム — Cinamedict @ 4:46 PM

いまは無き名店たち。その二
合浦公園にあった木村屋。今では合浦公園の「みつかけ」といえば“つじい”だが、本当は木村屋だった。ここのおばあちゃんが細長く伸ばした餅を和鋏でチョキチョキ切ってミツをかけるみつかけが好きだった。そして忘れてならないのがしょっぱい中華ソバ。今でも心の中では、ここの中華ソバが一番美味いと思っている。開高健は、もうなくなったものを想い焦がれるうちに、その想いが増幅して、実際にまたまったく同じ物でも、めぐりあったときに、自分の想いと違ったりしてがっかりすることを「智の哀しみ」と評したが、それでも僕は叶わぬ事と知りながら、ここのシナソバが食べたい。夏休みに海水浴に来てまずは木村屋でミツカケや串団子と中華をたのむ。最初出て来るブリキ製の魔法の急須も懐かしい。大人のゲンコツくらいの大きさなのだが、茶碗に注いでも注いでもまだ番茶が出て来る不思議な急須だった。薄暗くコンクリ打ちっぱなしのタタキに、そっけないスチールにビニールのカバーのイスとテーブル。かえってそれが懐かしい。もうなくなって30年くらいはたったのだろうか。ここで腹ごしらえしてから浜辺に向かう。子供の頃から“がっぽ”公園には当たり前のように海水浴に行っていたが、日本全国でも海水浴場がある公園はめずらしいらしい。ここで海水浴というよりも砂遊びして、屋台のオデン食べる(今ショウガミソおでんって言っているけれど、あれは“しょうがみそ味の素”おでんなのだ!味の素思いっきり入ってないと今一美味しくない)。それだけでとても記憶に残っている子供の日々。そして忘れられないのが競輪場。ここにオットセイがいた。父に連れられてガッポに行くと木村屋行ってから、ここでオットセイを見ていた。花見も青森ではここ。寒くて寒くて我慢比べみたいなわけわかんない夜桜宴会。いろいろなことがあった。すべてがなつかしい公園。それが合浦公園。

2007年11月18日

ムーラン・コラム 1

Filed under: ムーラン・コラム — Cinamedict @ 9:11 AM

青森市古川の市場にあるカフェ「ムーラン・ルージュ」のメルマガのコラムを、たまに書いているので、これもついでにのせます。

何を隠そう甘党である。しかも大酒のみでもあるから始末が悪い。昔から和菓子も洋菓子も大好き。子供のとき仙台で親戚のおばあさんに白松が最中を出されて8個食って驚ろかれたり(こっちは、せっかく出してもらった最中だから残すのは失礼だと思ってがんばって食ったのに、あっちは何ぼでも食うワラシだと思っていたらしい)。テレビのクイズ番組で、なぜか串団子の早食いがあり制限時間内に5皿みんな食っちまってディレクター慌てさせ、結局ぶっちぎりの8皿完食!しかも優勝してしまった。羊羹つまみに酒も飲める。実際出してきた飲み屋もある。洋菓子もケーキ、チョコレイト、クッキー。マルコリーニからミスターイトウのチョコチップ・クッキーやジャンク系までとにかく菓子好き。新しいお店ができるととりあえず行く。平たく言えば食いしん坊なのだ。そんな僕にコラムを書けとミルキーチーズケーキ愛好会から依頼が来たから、やっぱり甘いものについて書いたほうが良いんじゃないかと、こんな感じで思いつくままに書いている。初めて食べたチーズケーキは、たしか松木屋の近く、善知鳥神社の隣にあった「しろたえ」のレア・チーズ・ケーキだったと思う。ずっと前に青森棄てて東京赤坂に居を構え今では赤坂でも老舗となっちまったがここのケーキは今でもあの頃の「しろたえ」のまま。シュークリームも名前忘れたけど三角屋根のハイジのお家の形で窓のところがバナナだったチョコケーキ(マロンで同じ感じのケーキがあってショコラという名前で食べられます)やレア・チーズ・ケーキも東京の赤坂の味になっている。レア・チーズ・ケーキはあの頃の中学生には、すっぱくて大人の味に感じたのを覚えている。アマアマのお子チャマだったんです。大学生のとき(それでさえ20年も前だが)赤坂に行くことがあって「しろたえ」に行った、店の雰囲気やケーキが同じだったのが、なぜかひどく寂しい気持ちになったのを覚えている。

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