よう降りまんなー
おだやかな正月だなーっと思ったらドカ雪。いやドカドカ雪。よくもまぁ降るもんだってくらい。ずーーーーっと雪雪雪。新沼謙治の「津軽恋歌」でもないが雪雪雪なのです。
いやだなもう。
今は、もっと道路脇の雪山が大きくなっています。
シネマディクトのモニュメント映写機が埋まってしまいました。
彼女は寝ています。幸せな犬。
おだやかな正月だなーっと思ったらドカ雪。いやドカドカ雪。よくもまぁ降るもんだってくらい。ずーーーーっと雪雪雪。新沼謙治の「津軽恋歌」でもないが雪雪雪なのです。
いやだなもう。
今は、もっと道路脇の雪山が大きくなっています。
シネマディクトのモニュメント映写機が埋まってしまいました。
彼女は寝ています。幸せな犬。
シネマディクトの料金は大人1700円、学生1400、子人1000、幼児800円となっている。その他にサービス・プライスとしてシニア1000円がある。そのシニアが難しい。今のお客さんは(とくに女性は)歳がわかりにくい。その上、口きかない人が多い(最初は)。エレベーターが開き「武士の家計簿」シニア一枚。ですむことが、なかなかスムーズにいかない。こちらから大体時間で、なんの映画を見に来てくれたかは察しがつくが、大人料金なのか、シニア料金なのかは言ってくれないとわからない。こまるのは、「顔見ればわかるよの」って後から言われること。「そうですね」とはいえず、かといって「いえいえ」と世辞の一つも言うのもめんどうだ。でも、シニアの女性の半分くらいが「顔見れば・・」のフレーズをいう。それを言うなら「シニア一枚」でいいのに。(グチですので、ながーーーーい目で見てください・読んでください)究極はエレベータが開いて入ってくるなり「わがるべ!」・・・わかりません。(意味が)
この吹雪続く中わざわざやってきてくれるお客さんになんちゅうこと言ってんだ。すみません。夫婦割引も同じこと様々あるのだけれど・・。くどいのでヤーメタ。
フラビオ・ベルナトーレ、フランク・ウィリアムズ、パトリック・ヘッド、コーリン・チャップマン、エンツォ・フェラーリ、本田宗一郎、桜井淑敏、後藤 治。
ジョン・ポール・スペシャル、マールボロ、キャメル、カポラル。
マリオ・アンドレッティ、ニキ・ラウダ、エマーソン・フィッツバルディ、ジェームス・ハント。
これで、何だかわかった人は,相当なF1好きな人(昔の)。
最初の人々は、F1のチーム・ディレクターやデザイナーいわゆる自動車レースを支えた人たち。次は、今や社会的な現象で撤退したスポンサーだったタバコ会社。そして、最後がアイルトン・セナ以前の歴代の主なF1チャンピオン。
フォーミュラー・ワンの世界で僕たちの時代はアイルトン・セナ以前、以後といった区分ができる。同じブラジル人でセナと仲が悪かったピケとか同じ時期に活躍したナイジェル・マンセル、アラン・プロストといったセナと戦ったドライバーも懐かしい。
フジテレビが放送し始めて、T-スクウェアーの「トゥルース」がF1のテーマ曲として流れホンダがエンジンサプライヤーとしてF1に復帰したときから、F1は普通にみんな知っているレースになってセナはスーパースターだった。マクラーレンのマールボロ・カラーのシャーシに黄色と緑のヘルメットにホンダ・エンジンの奏でるエキゾストノート。今思うと幸せな時だった。
セナが死んだ後の帝王ミカエル・シューマッハ以後は僕はあまり知らない。というかアイルトン・セナがサンマリノGPのタンブレロで逝ってから、なにかがセナと一緒になくなってしまった。
あれから16年。彼の公式ドキュメンタリーが見れる。すこし熱くなる。
考えてみると、家にいるときいつも側にいる。ソファーで寝てるときも、食卓で食事をしている時も。年末ワイフが東京に行って留守の時は朝晩の散歩もしていたので、誰よりも一緒なのが彼女。ペットショップからダンボールに入ってやってきてから、もう7年になる。僕の人生の一部になってしまった。大事な大事なパートナー。
あけましておめでとうございます。大晦日はワイフと五時からビールで飲み始め、おせちと寿司で焼酎「山猫」の半割を一升飲んでしまい。酔っ払う。(青森は年越しでおせちを食べてしまいます)
そして新年。なんと元旦に初日二本!何も考えていない”考えなし”。しかも晦日に二本楽!転送アリーので元旦早々、一人朝から映写室でバラシ二本+予告編集。来年は、いや今年はちゃんと考えよう大晦日。
そして2011年の営業開始。・・・・・・シネスコのレンズ・ターレットが・・・・おいおい・・・原因不明の不良動作。いままでそんな動きしたことねーど。元旦早々フィルム走ってからなので無駄に止めたくない。映写機開けてレンズ・ターレットのリレー部分の電源切って入れなおす。とりあえず正気に戻ってシネスコへ。一回目の「パリ20区」のお客様ご迷惑をかけました。予告だけですがすみません。バラシも終わって、こちらも元旦から働いている宅配便に連絡。この不順な天候では早め早めに出さないとどうなるかわからないのでとりあえず早く出してよかった。
その後、「武士の家計簿」二回目5分早く始まる。これは完全に僕のコンピューター入力ミス。しっかりせぃ!「シングルマン」の予告二回見せてしまう。すんません。反省しております。年末年始は楽日と初日はイカンイカン。
大晦日の楽しみ、かまぼこのはじっこ。ここから酒宴の始まり。
新春ですが暗闇からこんにちは。
もう「大晦〔おおつごもり〕」を迎えてしまった。昨日は正月の飾りつけやらでおおわらわだったが、今日から天気が荒れるというので(予報どおり大荒れ飛行機欠航、ローカル電車もストップ、新幹線は今のところ走っているけれど)松飾やしめ縄など表物はみんな片付ける。といっても31日は一夜飾りといってよくないのでこの日にやることなのだけれど、なにせ一人でやるので結構大変だ。その他にも市場に行って予約してとっておいてもらった鱈や真こなど買いに行ったり、蕎麦を頂いたりと、正月の食の準備もしたりで、毎年のことながらバタバタな年末。
電話も二三来て、今年の映画業界の話もしながら、来年に期待を寄せ、笑って電話を切る。辛い時こそ希望を持って前に進む。なにもなくてもなんとかなるさ。そうやってがんばろう。だって映画好きですから。
ジャズ・バンドのトランペッターがハンセン病を発病し療養所に隔離されてしまう。50年後チリジリになったメンバーを探しに孫と旅に出て、昔はたせなかった憧れのステージでふたたびスウィングするメンバー。財津一郎(ゆるしてーちょうだい)トランペットで熱演。ほかのメンバークレイジーのワンちゃんこと犬塚弘はもちろんコントラバス。遅かったのかい♪の佐川光男がドラムで藤村俊二がトロンボーン。そしてそしてジャッズ・クラブのオーナーで渡辺貞夫が出ている。ハンセン病を扱った映画はたくさんある。「砂の器」「ベンハー」「パピヨン」と差別されてきた人々の苦悩をえがいてきた。でも、この映画はそのテーマとは別に、ジャズがある。今年亡くなった谷啓にも出て欲しかった。犬塚博の場面では財津一郎にすがりつく手がまるでコントラバスを抱きしめているみたいで谷啓を思い出して涙した。そしてナベサダ。かっこいい!歳とってもワイシャツの襟があっち向いててもそれが又カッコイイ。それだけでいい映画です。勝手ながらジャズファンなので。
年末だからではないけれど、この時期に、この映画。しかも二週続けてである。最初二本立てでどうですかと言われたが、二本で5時間!。これはどんだんず。ってことで無難に1週づつで上映。1も、もちろんおもしろかった。完結していたのでべつに1見てなくても2、3は楽しめるけれど、1,2,3通してみるとやはりおもしろい。三本とも二時間半を超えるのだが、まったくあきない。これぞミステリー、これぞサスペンス。あっという間にハリウッド、リメイク決定。現007のダニエルさんがミカエルさんになるらしい。監督は「セブン」の監督だそうな。たぶんうちには縁のないお話。どうでもいいや。それにしてもスウェーデンの映画なのにそんな違和感を感じさせない。北欧だって若者はピザが好きで、大人は寿司食ったり照り焼き食ったりしているし、確実に世界はせまくなっている。ガン・アクションもガン・アクションなんて言えないくらい、限りなく本物で、ここに関しては日本は完全においてきぼりだなぁって思ったりして。見終わって、あらためて原作のスティーグ・ラーソンの作品は、もう現れないのだという現実に戻った時、すごくさみしくなった。
いきなりの印象は、競輪場にいそうなオアニイサン。がっしりとしたガタイとドスの効いた声。「これは楽しみだ、何やってくれるのだろう」期待が膨らむ。前売券の売れが年末の忙しい時期ということで少し鈍かったが、ふたを開ければ常連さんのお客様多数来場でありがたし。若いカップルも増えたり、年配の方もたくさんいらしてもらいうれしかった。さて文左衛門さん。「寄合酒」ではじまり客筋を見てから二席目「笠碁」。僕は”目白の師匠・先代の小さん”の「笠碁」みたいだなーと感じたが、なかなか動きもおかしく聞かしてくれる。中入り後、もう一席はディクト寄席初の「文七元結」。人情話の大ネタだ。いかつい顔のシャカンのトウリュウが板について泣かしてくれた。吉原の佐野槌の女将がマツコ・デラックスに見えたのは僕だけだったのだろうか。これで今年の落語会は終了。来年は2月の立川誌らく独演会から始まる。
退職校長会で講演。そんな団体があるのも知らなかったが、中学校の恩師から突然の電話での講演依頼。断るのがメンドクサイからなのだけれど、頼まれたら断らないのが基本スタンスの僕は「はい、わかりました」と先生の授業ではしたことのないような即答。何が何だかわからないまま当日を迎える。ここ数日いろいろドタバタしていて、ほとんど準備もしないまま会場の青森ワシントンホテルへ。約50名ほどの”元”校長先生の団体。見ようによっては「暴れん坊将軍」の悪役顔が・・・・失礼。どちらかというと迫力ある面構えのシニアの方々。なんってたって”みんな”校長先生である。恩師も「谷田先生たのむな!」って先生に先生呼ばわりされて困惑。演題も脇に墨で「私の映画人生」谷田恵一先生!!!!達筆で、でっかい垂れ幕。それにしても凄い演題。すべてお任せだったので、そのまま紹介されるままに時間が来て、約一時間いろいろと話をする。その後の懇親会では、一番高い席に座らされて隣に座られた会長校長先生が御歳88歳米寿の先生で、いきなり我が叔父と旧制青森中学で一緒だったとのことで話が咲き、次から次にお酌をしに来てくれる校長先生の波。しかもそれぞれが薀蓄がある。海軍航空隊で上原謙が映画撮りに来て命令で映画にエキストラで出た校長先生とか、地域性のちがいをいろいろ例を挙げて教えてくれる校長先生。みんないくつになっても先生は先生なんだなーとビールつがれながら、KW社のM君みたいに首振ってうなずく僕。たぶん青森県で一番最初の女性の校長先生らしき先生が講演で話した「パリ20区」の話で必ず映画を見に行くと言ってくれたり。「武士の家計簿」をすでに見た先生はご夫婦で、うちの小屋の常連様で、この映画の素晴らしさをとうとうと述べられ「君はとても尊い仕事をしているね、これからもがんばりなさい」といわれ、不覚にも少し涙が流れた。大変だったけれど、とても面白い体験だった。すごく疲れたけれど。
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