オジー 僕はアンサマだけれど
オジーといっても津軽で言う次男坊のことではない。オーストラリアの人や物を言う。
ここは、今やハリウッド・スターの宝庫。ラッセル・クロウ、ヒュー・ジャックマン、ガイ・ピアーズ、ヒース・レジャーに女優はニコール・キッドマン、ナオミ・ワッツ、ケイト・ブランシェットと、まさにキラ星の如くだ。その中でも個人的に思い入れがあるのがジェフリー・ラッシュ。「英国王のスピーチ」でもオジーの風変わりな言語セラピスト、ライオネル・ローグを演じている。ジェフリー・ラッシュといえば実在のピアニストであるデイヴィッド・ヘルフゴットを演じた「シャイン」でアカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得して、一躍脚光を浴び、その後「恋におちたシェイクスピア」「クイルズ」で助演男優賞ノミネートされているオジーのロバート・デ・ニーロといっていい存在。そして「英国王のスピーチ」でも助演男優賞にノミネートされた。
「シャイン」では、どうしても公開したくて「クズイ」という聞いたこともなかった配給会社をさがして、やっと公開にこぎつけた思い出がある。ラフマニノフに魅せられた父親のせいで心を病んでしまった若き天才ピアニストが復活するまでのストーリー。でも僕はこの映画ではラフマニノフよりも、場末のレストランで弾くリムスキー=コルサコフのファイト・オブ・ザ・バンブルビーが、とても映画的で心に残っている。