シネマ・ディクト
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■マナー

  青森のプロバイダ 7−dj.comにCINEMA LANDというコーナーがありそのなかで「ダニーTの映画ガチョーン」というコラムを書いています。インフォアオモリ(なんかこっちの名前の方がしっくりくるのですけど)のM女史にコラムを書いてと頼まれ、いつものように”断るよりも「なんとかなるさ」”と、とりあえず「月いち」と自分でノルマを課して、いつも何書こうかなと苦労してます。今回も何を書こうかなとおもってたら、いつもメールやBBSで貴重なご意見・感想・質問&タレコミ?をしてくれる”音響マニア”さんから映画を見るマナーについてグットタイミングでメールもらったんで、いつものように”やっつけ仕事”「映画館の掟!」なんてだいそれた題つけて書きましたが、これが僕のワイフにとても不評で、とくに「ものを食べない、飲まない。あまりきびしくするのもちょっと」の部分はあいまいで良くないというのです。。「あんただってワーナーマイカルでポップコーン必ず買うじゃな!」・・・だって好きなんだもん。
 まあ映画館内での飲食についてはいろいろな考え方があると思いますが僕はぜーんぶ禁止にするのは反対の立場です。最近は2時間以上の作品がざらで最近は「タイタニック」みたいに3時間を越える作品でも昔みたいにインターミッション(休憩)をもうけないで(イギリスでは休憩いれたみたいですが)そのまま上映するのは、作った監督はいいかもしれないけど見てる方はたまったもんじゃない。人間だからノドも渇くし、オシッコもしたくなります。
 また、いろいろな作品があるようにそれぞれの作品の性格を考えればポップコーンにコーラが似合う映画もあるし、静かーに見る作品もあります。とにかく携帯の音と喫煙!これだけは絶対だめということですかねー。開館当初は携帯やベルの電源を切るようにアナウンス入れてましたが。あまりにも常識のことをクドク映画が始まる前にいうのもなんだかと思い止めたんですが近頃また上映中に携帯鳴らす人が多いみたいでまたアナウンス流そうかなと思ってます。
 人それぞれのマナーというか常識の程度が落ちているんでしょうか。競争社会なのだからいろいろな面でサービスするのはあたりまえなんでしょうけど「なんかまちがってないかい」とおもうときが多々あります。

[2001.09.12]



■今年も豊作

 前にもディクト・マガジンに書きましたが、トマトを育ててます。桃太郎に踊り子、ミニトマトのペペ、キャロル、デルモンテのビタミンエースやサマーキッス、フルーツトマトなどなど約30本!自分でもこんなに植えるつもりは春先はないのですが、花見が終わって、渋谷の苗屋さんやホームセンターなんかにいくと、ついつい買ってしまい気がつくと30本・・・。これがまたネブタの時期ぐらいから、いっせいに赤くなってたくさん採れてワイフにおこられてます。採れはじめは完熟で甘くて美味しいと喜びますが、毎日カゴ一杯に採れるのでそのうち見たくもなくなり誰も食べてくれないので弟のうちの玄関前にピンポン押して置いてったり、トマトソースにしたりと大変です。
なにゆえこんなにトマトを育てるのかといえば、家庭菜園でトマトは簡単で美味しい作物だし、農学系の大学で土と牛との生活が身にしみてる事と、なんといってもフランシス・フォード・コッポラの代表作「ゴッド・ファーザー」のドン・コルネオーレに憧れて作り出したのです。この時のマーロン・ブランドみたいに「じいさんになったらトマト畑で死にたい!」なんておもったりして、そのくらいトマトを育てるのとコッポラが好きです。

[2001.08.13]



■「東京日記」

(写真1)
 灼熱のTOKYOに行ってきました。別に遊びに行ったわけじゃなくて仕事しにです。今回は日比谷の映画街に近いちょっといいホテルです。(写真1)しかしシャレにならないくらいあっつーい東京でした。仕事の方は映画の試写2本、後は映画会社と今後の作品のブッキング(上映予定)です。
試写は、この秋(9月中旬くらい)公開の「ブリジット・ジョンズの日記」のジャパン・プレミア公開で(写真2)主演のレニー・ゼルウィガーとプロデューサーのエリック・フェルナーの舞台挨拶があり(写真4)こりゃ行かなきゃ・・と速攻で東京行きのチケット&宿決め手スタッフのみんなには事後承諾・・・「ごめんねみんな」とおもいつつ、いまだ見たことないハリウッドの女優さん見に仕事でしかたなく東京有楽町の日劇プラザへ(写真3) 
(写真2) (写真3)
 !BUT予定の時間7:30が過ぎても一向に舞台挨拶の気配はなし暫くしたらレニーさんまだこないとのことのアナウンスが流れザワザワしてきて似たようなアナウンスが二度流れ「こりゃ来んのかいのー」
(写真4)
と思った8時ごろ、司会のクロさんがスクリ−ンに出てきてお詫びと紹介がはじまりお客さんのキャーの声とともに、映画の字幕でおなじみの戸田奈津子女史を従え御登場!やっぱりハリウッドの女優さん光り輝くというか綺麗でした。
インタビューの内容は「役のためとはいえどうやって6キロも体重を増やしたの」という質問に「毎日ピザ食べてました」・・詳しくはUIPのホームページで見れますのでそちらをご覧ください。
http://www.uipjapan.com/


(写真5)
映画の方は、まさしく女性向きですが男性も絶対楽しめる作品です。こんなに試写でお客さんが声出して笑う映画も僕はひさしぶりです。でも不思議に下品だけど下品じゃないのです。笑いがたえない素敵な映画です。
そして音楽もまた素晴らしい、今予告で流れている「オール・バイ・マイセルフ」やチャカ・カーン、マービン・ゲイなどなどなどいいっすよ(すぐ次の日サントラ買いました)!
もう一本はこれはまだ東京での公開日程も決まってませんが「ブリジット」とは打って変わってとってもヘヴィーな作品「夜になるまえに」 (写真6)。
キューバ・詩・カストロ・革命・ホモセクシュアル・投獄・ 亡命・そしてエイズ発病・・・・・。「バスキア」のジュリアン・シュナーベル監督が今年のアカデミー主演男優賞にノミネートされた主演のハビエル・バルデムをはじめ、オリビエ・マルティネス、アンドレア・ディ・ス
(写真6)
テファノ、ショーン・ペン、そしてジョニー・デップなどの豪華キャスト迎えて、実在した伝説の作家レイナルド・アレナスが自らの死を前にして綴った自伝「BEFORE NIGHT FALLS」の映画化。
南極のような寒い松竹の試写室で震えながら見ました。後ろのポルトガル語かスペイン語かわからんけどそれらしき二人組みのおしゃべりがうるさかったけどよかったです。とくにジョニー・デップの好きな方は絶対見たほうがいいと思います。これ以上はいえません。
あとのブッキングの方は、たくさん作品はありますが日程が決まったのだけお教えすると、急遽決定!吉川晃司主演「天国から来た男たち」 8月11日から17日迄 1week、そしていま東京でハヤッテマス 、ベトナム映画「夏至」10月6日から10月19日2week。(ほんとは夏にやりたいんだけど、無理みたいです)夏映画は「ジュラシック・パーク?V」突如初日変更!一週繰上!我大変!てな感じで8月4日に初日が変更!秋、そしてお正月映画の話と前に前にのこの業界、ときたまわけがわからなくなります。

[2001.07.21]



■「フィルムIII」

 またフイルムです。なにせこれがなければ映画は始まらないし写らない。サイズも基本的には映画100年の歴史で変わらない幅35mm、長さは作品により多少異なりますが普通1巻が2000フィート(約610メートル)弱で約20分、上映時間2時間の映画は概ね1本6〜7巻ということになります。
画面の縦横比には1:1.38のスタンダード(最近の映画館で公開される作品はほとんどこのサイズはありません。シネコンはほとんどこのレンズは装備してないとか)、1:1.85のビスタビジョンサイズ(通称”ビスタ”一時スピルバーグ監督なんかが上映後の、ビデオやTV放送までのマーケティングを考えてこのサイズがおおはやりの時期がありました)1:2.35のシネマスコープ(通称”シネスコ”昔は”東映スコープ”なんてのもありました。最近の「タイタニック」のヒット以来大作はシネスコあたりまえになってますが日本が誇る「男はつらいよ」は山田監督のこだわりで一貫してシネスコでした)サイズなど様々なものがあります。
素材的には「シネマ・イン・パラダイス」でもあった非常に燃えやすい素材だったナイトレート・ベースから燃えにくいアセテート・ベースにかわり現在はポリエチレンテレフタラート・ベース(PETボトルと同じ材料)が主流になってます。どう変化したかというと、ナイトレートからアセテートに移行して燃えないフイルムになり(といっても焦げて穴があきます)ポリエチレンになってからは非常に丈夫になりました。
丈夫過ぎてまだまだ改良の余地があります。技師的な立場から言えばアセテートは切れやすく、パーフォレーション(脇の穴ぼこの部分)がすぐボロボロになりましたが、ポリの場合強すぎて機械的な事故の場合、機械がフイルムに負けて壊れます。お客様の側に立つってみるととんでもない言い分ですけど、切れてくれた方がいいんです。
映写についてはいろいろな事故がおきますがこのフイルムが強くなったおかげでたくさんの要因が増えました。
また編集のさいフイルムとフイルムをつなげるのにも、昔は1パーフォぶんカミソリで薬品部分を削ってフイルム・セメントで接着してました、子供の頃映写室で屑フイルムでくっつけて遊んでました。
いまはテーパーという機械でテープでつなげます。(図参照)
でもなんか昔のカミソリで削ってくっつけるのが職人的で僕は好きなんですけどポリはセメントではつきません。なんか味気ないです。
[2001.05.24]



■奈良屋通信 別冊

 COPPOLAゴールデン・ウィーク→花見→酒ということで  ちょっと脱線してお酒の話。 当然奈良屋通信ですから映画が関係しますが、 わたくし非蔵のワインの紹介です。 普通ワインなら秘蔵ですが、すぐ飲んじゃうので 非蔵(いつまでも家にあるわけじゃない)です。 この3本は僕が敬愛するフランシス・フォード・コッポラ が作ってるワインなんです。 最近とんと映画を作らなくなったコッポラですが、カリフォルニアワインの聖地ナパ・ヴァレイでワイン作りに情熱を注いでいたのです! お味のほうは、まさにイタリア!さすが「ゴッドファーザー」の監督、左はじの赤ワインは値段も2000円前後と手軽でカリフォルニア特有の品種ジンファンデルとイタリアワインの代表種サンジョヴェーゼなどを巧みにブレンドした気軽なテーブルワインです。でもワイナリーの親父もいいけどやっぱりコッポラの映画が見たいですよね。娘のソフィアも「バージン・スー・サイズ」でその才能を開花した今こそフランシスの監督作品を待ちわびる僕です。[2001.05.2]



■「フィルムII」

 これは予告編の箱です。
 昔はブリキのフイルム缶に入って来ましたが、今はほとんどがこのボール紙の箱に入って来ます。中身はこんな感じでこれで2分半ぐらいでしょ うか。この予告は新しい予告「NEWプリント」ではなくどっか他の劇場で使った後のお古です。
 フイルムには映像を映したり、音を出したりする役目のほかに、現在はコンピュータで映写を管理しているためさまざまな信号をフイルムに貼り付けます。信号といってもフ イルムのみみのはじに5mmほどの銀紙を貼り付けてるだけですが、それがセンサー を通ると2台映写だと切り替わったり、ビスタサイズからシネマスコープにレンズが変わったり、それにあわせてスクリーンのバリマスク(黒い幕)が広がったり、スク リーン・カーテンが閉じたり、照明がついたりするわけです。
 わかりやすいのは映画 を見ているとき右はじ上の方にまるい白い穴がときおり映ります。これはポイントといってつぎのフイルムのつなぎめのタイミングをしらせる穴なんです。この場所に銀紙をはってタイミング良く1号機から2号機に切り替わるようにしています。
 でもNEWプリントならいざしらず、どっかで使ったフイルムで適当にばらして銀紙とかは がしてないと大変です。ですから私の劇場では、どんなに遅くなっても必ずお客様に上映する前にコンピュータに通してテストしています。それでも上映事故は起きます。 この前「ユリョン」の初日の2回目の上映時いきなり途中から始まったのもこのセンサーのいたずらで、しかも逆転の銀紙がなぜか本編の中ほどについていて巻き戻しの途中で巻き戻しが止まってしまいあのような結果になりました。[2001.04.14]




■「フイルム」

 これは「夢の塊」の中身。フイルムです。
 業界用語では「プリント」と呼ばれる劇場用のフイルムは35mm、16mm、80mmがありますが。一般的なのは、この35mmです。この幅35mmの中にいろいろな情報が組み込まれていますが、光を当てて映像を映し出す部分と、音を出す部分に大別されます。
 まず映像の部分ですが、この一コマが24個で一秒の映像になります。白黒がカラーになったことぐらいでこれはもう何十年もかわりません。愕然と変わったのは音を出す部分で、最初は音が出るだけですごかったのにそれがステレオに進化して、その後ドルビー社がドルビーサ ウンドを開発、そこからSR(スペクトラル・レコーディング)と進化してその後、現在のデジタル・サウンドと進化していきました。
 しかし現在のところデジタル・サウン ドと呼ばれる映画の音源はドルビー社のSR-DとDTS社のDtsとソニーが開発したSDDSの3種類があります。凄いのは、各社ともこの35mmの限られたスペースにみごとに音を貼り付けていることです。ライン(音の入ってる場所)は図にある通りですが、よくもまあこんなとこにあの大音響が張り付いてるもんだと感心します。ここにはもっと普通のひとが知らない秘密があります。続く。[2001.03.04]




■「夢の塊」

 これはなんでしょうか?
 これは夢の塊。
 そう映画のフイルムです。ちなみにこれは3月3日公開の「偶然の恋人」です。このような形で配給会社のフイルムの倉庫や前に上映していた映画館から送られてきます。いまは宅配便で劇場まで届きますが、15年 くらい前までは駅まで持って行って貨物で送ってました。
 昔はフイルム本数も限りがありブッキング(上映予定)もキチキチで日程の余裕がなかったので上映が終了したらすぐフイルム缶にしまって駅まで持っていったものでした。貨物便で間に合わないときは客車(はつかりとかゆうずるとかに)につんで送り先の劇場に”はつかり3号の4号車”といった感じで電話して送ったり、国鉄じゃ間に合わない!ときは直接車で持ってたり大変でした。
 僕は小さいころから夜の青森駅の雰囲気”とくに貨物”が 好きで必ず劇場の倉内さんや相馬さんにくっついていきました(なつかしいです)。 ケッコウ重たいので今の宅配便の便利さがありがたいです。飛脚さん・クロネコさん ・ペリカンさん・赤帽さん・宅配業者さんいつもいつもご苦労様です。感謝感謝。[2001.02.24]




■開店当時の奈良屋。

 トザイトウザイ!
 このほどシネマディクト・ホームページこけらおとしにあたり、おん口上を奉ります。なんてむかしばったオープニングで始まりました奈良屋通信。
 わたくし奈良屋劇場三代目館主・谷田恵一と申します。
 思い起こせばといっても正直なところまだ生まれてませんが50年くらい前に、青森市古川夜店通りの一角に映画館ができました。その名も「奈良屋劇場」。
 それまで商ってた蚊帳問屋の屋号をそのまま劇場名にしてしまった初代・谷田猷次郎、わたしのじいさんですが、この人とんでもない人で映画館を作ってから映画会社に映画を上映したいと映画会社 にかけあいに行って、相手にしてくれないとみると、作ってるところに行けばなんと かなると撮影所にいってとうとう映画の商売を始めちゃった人です。こけらおとしの上映作品は東映映画チャンバラの名作「笛吹童子」だったと聞いています。
 写真は昭和37年火事で焼けたあと突貫工事で焼ける前とほとんど同じに作った二代目奈良屋劇場です。昔ながらの花輪が懐かしいです。花輪の名前も「美空ひばり」とか「大川橋蔵」とか書いています。
 とりあえずこうして奈良屋劇場は始まりました。館名はシネ マディクトになっても会社名は(株)奈良屋劇場のままで今でもこのアジアのファーイーストで活動の商売やってます。
 これからも雑多にいろんなことを書きたいとお もってますので、ご意見ご感想お待ちしています。[2001.02.17]
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