2010年10月23日

「オカンの嫁入り」

Filed under: ノザック コラム — dict @ 11:11 PM

「オカンの嫁入り」とは、なんとも古風なネーミングだが、主演は大竹しのぶと宮崎あおいという世代を代表するトップ女優の初共演作。もちろん「オカン」には大竹しのぶ。その娘役に宮崎あおいが関西弁で、かわいくも揺れる娘心を演じている。家族というものは、ある意味空気みたいなもので、誰でも親はいるし、子供が一人で生きて行くわけがないのを思えば当たり前のものなのかもしれない。でも、人それぞれの事情というものがあって、普通のことが普通でない家族もいっぱいいる。そもそも、普通の家族っていったいなんだろう、と思うのだが、映画では母一人娘一人の二人の家族が、お互いのことを思い、そして生きていく淡々とした日常を描いている。その日々が暖かく、いとおしい。何も特別なことがないからこそ日々暮らしていける。ただ、いなくなってから、その大切さがわかるのでは、すこしさみしい。その前に、親子でこの映画を見て日常の大切さを感じるのもいいかも。

「オカンの嫁入り」
長年、母一人子一人で仲良く暮らしてきた母娘が、母親の突然の再婚宣言によって揺れ動くさまを、ユーモラスかつ温かく描いた人間ドラマ。
監督:呉美保
出演:宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太
10月23日より11月19日までシネマディクトにて上映。

4 Comments »

  1. この映画は予告の時見た時から泣いちゃってました。宮崎あおい どうしていつもどんな役でもこんなに瑞々しく可愛らしいんだろう?細ーい華奢な体で唯一無二の存在感。「女優」とは“優れた女”と書き表すもんなぁ~などと妙に感じ入ったり。これは「パーマネント野ばら」見た時もそういえば感じました。また私自身も一応オカンなので、自分の死期を悟った時、自分なら子ども達に何を示してやれるだろう、残してやれるだろう?ということもふと、考えさせられました。

    Comment by macky — 2010年11月1日 @ 4:27 PM

  2. mackyさん、コメントありがとうございます。なんか元気出てきました。ぼくはオトンなので考えなしですが、それでもこの二人の女優は好きです。なによりも妥協しない、仕事を選ぶ姿勢が好きです。そして監督もまた、へんな挿入歌もいれずもちろんタイアップも我慢してちゃんと作った映画です。あたりまえなことができない世の中。映画もそんなこと考えなくてはいけない時代になっちゃったのが悲しい今日この頃。

    Comment by dict — 2010年11月1日 @ 9:57 PM

  3. 挿入歌にタイアップ、確かにそうですね!全く気付かず観てましたがそれを考えると改めて、大事に記憶していたい1本だなぁと感じます。
    全くの余談ですがわたくしオカンが子どもに対して1つだけ確実に決めていること、それは息子が成人したらお祝いに『ベティ・ブルー』と『愛のコリーダ』を見せてやることです(笑)どちらも付き合い始めの頃のカワイさやその後待ち受ける深淵など、全ての女に通じるメンドくささが強烈に濃縮されて詰まっていると思うからです。そして振り回されながらもそれらを受け入れる男の器量の大きさも。ちなみに息子は現在6歳です…

    Comment by macky — 2010年11月4日 @ 11:52 PM

  4. おそろしやー!あべさんですか・・・・。「ベティ・ブルー」は吉祥寺のバウスシアターでみた記憶が・・・。なにせ20年以上も前の話なのでしっかりした記憶がありませんが、とにかく我慢して最後まで見た記憶があります。どちらも見せる時期がむずかしそうですねー。昔と違って直接的なものが氾濫している世の中ですから、プラトニックとか、ちょっと間違ったり勘違いされるとすぐストーカーとかいわれるのもメンドクサイ世の中になったものだと思います。でも、貞さんですか。昨日まで沢村貞子さんの随筆を古本屋で100円で買って読んでいましたが。だいぶちがう貞さんです。

    Comment by dict — 2010年11月5日 @ 7:52 PM

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