2008年8月2日

ぐるりのこと

Filed under: ノザック コラム — dict @ 8:16 PM

いろいろあるインターネットの映画サイトで「見てよかったランキング」堂々1位を、それぞれ獲得している橋口亮輔監督の最新作『ぐるりのこと。』。法廷画家として90年代の社会問題となった事件(地下鉄サリン事件、幼女連続殺害など)の裁判に立ち会う男性と、子どもを流産させてうつに陥る女性との十年にわたる夫婦の時の流れを、丁寧に、心にしみいるように紡ぎだしたラブ・ストーリー。めんどうくさいけれど、いとおしい。いろいろあるけれど一緒にいたい。なにがあっても、一緒に生きる。そんな夫婦を見ていると、人は、一人では生きていくよりは二人で生きていく方が良いと思える。「うざい」とか「きもい」とか、いやな言葉が普通に使われはじめた、どこか壊れている世の中になってしまった今だから、ちゃんとした人として生きていくために見てもらいたい映画。

「ぐるりのこと」
シネマディクトで公開中8月22日まで
法廷画家として働くカナオは、妻である翔子の妊娠に幸せを噛みしめるが、子供の死という予期せぬ悲劇に見舞われてしまう。やがて、それをきっかけに精神の均衡を崩してしまった翔子を、カナオは強い愛情で支えていく。
人と人とのつながりから生まれる“ささやかだけど大きな幸せと希望”が見事に描かれます。10年、20年後も心に残る、いとおしい珠玉の名作
監督:橋口亮輔
出演:リリー・フランキー、木村多江

 

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