2008年6月3日

ノザック・コラム シルク

Filed under: ノザック コラム — dict @ 9:32 PM

晴れ着の系譜。美しき装いを求めて。
人間の生活で衣食住は、欠かせないものの基本だが、とりわけ「衣」に関しては近年の化学繊維の誕生と物流の発達で、この100年に劇的な変化を遂げた。おおよそ100年前の日本、特に綿花がとれない北国では絹どころか木綿でさえも貴重であり日常に着る着物でも大事に大事に着た。刺し子をして補強し“つぎ”をあて、裂いて織り直し、ついに着られなくなったら布団の綿代りにした。信じられないかもしれないが山深い農村では昭和初期まで、そんな生活が当たり前だったという。それでも、お正月や、お祝いなどの“晴れの日”には特別の装いがあり、それを“晴れ着”と言った。生きていくための「衣」の他に、着飾るための「衣」も古今東西にかかわらず人間は限りない美の追求をしてきた。
それは平凡な日々を暮らすためにも必要な、少しだけの生きがいのエッセンスのような物なのかもしれない。
映画「シルク」は、まだ日本が“世界の果て”といわれていた頃、シルク(絹)を求めてヨーロッパからやってきたフランス人青年と日本の少女との秘められた純愛物語。『海の上のピアニスト』のアレッサンドロ・バリッコの「絹」を映画化。監督は、『レッド・バイオリン』の鬼才、フランソワ・ジラール。出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、中谷美紀、芦名星

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