渡辺源四郎商店
青森市を拠点に活動する劇団、渡辺源四郎商店(なべげん)
なべげんリーディング青森公演
『俺の屍を越えていけ』が9月27日に行われた。リーディングとは、演劇だけど演技じゃない。リーディングだけど朗読ではない。出演者も6人。リニューアルされたアトリエ・グリーン・パークも前よりすっきりしてよろしい。いつものように最前列に座って観劇。内容は某地方のTV局が舞台。会社再建のためにやって来た社長の命を受けリストラを話し合う6人の密室劇。リーディングとはいえ、皆白熱の演技。畑澤店主は自身の原点というべき作品。工藤由香子(急遽代演なのにさすが看板役者といえる)との叫びの共演。心の中をさらけ出す、演劇ならではの見るほうの魂も震わせるような叫び(なかなかできるものではないセリフととのアンサンブルの妙)。千夏さんはお母さんのオーラが乗り移ったような堂々たる演技。(初めて役者としての彼女を拝見したのだがナベゲンの皆とはやはり違う雰囲気。余裕というか安定感というか場数というのか、さすがである)そして、田守、良平、晴佳(個人的には彼女の津軽弁の演技大好きです)の若手の三人もナベゲンの顔になってきた。
リーディングとはいえ、どこか毎週行っている放送局の毎週一緒にラジオであーだこーだ言っているHさんを彷彿させるキャスティング。後で飲み会があって一緒に見ていた某局のSさんたちと「そうだよねHさん、そっくりだよね口調も」ってな話しながら歓談。店主がやっと来たのでそのこと聞いたらあっさり「そうです」って。そうだよね長寿番組のシナリオ書き続けてるもの詳しいわけだ。そんなところも楽しめた夜。
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