山下清
山下タダシではない。
放浪の画家と言われ映画、TVにもなった貼り絵で有名な山下清の展覧会が青森郷土館で25日まで開かれていた。デイジー様からもらった、その日までの招待券。本当は行く気がなかった山下清展。でも、せっかくもらった招待券。もったいないから食べちゃった・・じゃない見に行った。
最終日なのでか、凄い人。駐車場もいっぱいだ。もちろん展覧会も郷土館らしくなく!ヒトひと人。混んでいる展覧会は嫌いなもので、見たいものだけめざしあとはスルー。
なぜ行く気がなかったかというと、個人的に山下清の貼り絵には強い思い入れがある。一つは子供の頃よく父に連れられて見に行った松木屋とかでやった山下清の展覧会。そして山下清を主人公にした映画「裸の大将」が、今でも僕の大事な心の映画の一本だからだ。
そして、絵・映画どちらも、汚されていく現実に、少し嫌気がさして山下清から心が離れていった。
絵の方は、見に行くたびに色あせてくる色紙の切り絵に哀しく、そのあつかいにも心が痛んだ。でも今回の見に行った収穫は、やっとそれらの作品が修復されてきたと言うこと。僕の好きな花火もきれいに甦ってきていた。
映画そのものは変わらないが、その後に作られたTVシリーズ。芦屋 雁之助その人は嫌いではない。でもヒットしたからと無理やりシリーズ化したあのドラマが嫌いだった(あくまでも個人的に)。今度は塚地が演じているが・・。
映画での小林桂樹演じた山下清は本人存命中で「あんまり似ていないな」と言っていたそうだが、その二人が一緒に写っているポートレイトも展示していたけれど、なんのキャプションもなかったのが残念。
映画のラストシーンで花火を見ている小林桂樹扮する山下清と隣に座って花火見ていた三木のり平との演技が今でも心に残っている。