2007年9月28日

TOO LIFE 愛の賛歌

Filed under: 奈良屋通信 — dict @ 11:19 PM

今年の初め僕は、「ぜひ見て欲しい作品がある」ということで、東京・銀座にある映画会社の一室でエディット・ピアフの生涯を描いたフランス映画「エディット・ピアフ 愛の賛歌」のまだ日本語訳もついていないフッテージ(映像の一部)を見た。
フランス語はわからないけれど、その熱く激しい愛の生涯の一部を切り取ったかのようなその作品に、僕は魅せられてしまった。
主人公エディット・ピアフは、貧困の中で育ち、幸せ薄き幼少時代ですら天性の歌声で生き抜き、「愛の賛歌」「バラ色の人生」「水に流して」など名曲の数々を歌いフランスを代表する歌姫になった。
その生涯も彼女の歌う歌と同じように波乱万丈。この映画のタイトルにもなっている「愛の賛歌」は、最愛の人、ボクシングの世界チャンピオン!マルセル・セルダンに捧げた愛の歌。
でも、その歌の発表の時、彼は飛行機事故でこの世を去ってしまう。愛を求め、愛に傷つき、それでも愛を歌い続けたピアフ。
歌が人生なのか、人生が歌なのか、激しい恋をし、その思いを歌にのせ自分の人生を生き抜いた47年の生涯だった。日本ではなんといっても、岩谷時子が意訳し越路吹雪が歌った「あなたの、燃える手で。私を抱きしめて。ただ二人だけで、生きていたいの♪」がやはり一番最初に頭に浮かぶ。
実際のピアフの「愛の賛歌」の歌詞は、もっと激しく「愛のためなら盗みでもなんでもする」といった盲目的な愛の歌だった。
「“歌”っていうのは、人の人生を変えるくらいの力を持っている。」先日なくなった作詞家、阿久悠がいった言葉。
ピアフにはピアフの、越路吹雪には越路吹雪の人生の「愛の賛歌」があったからこそ、死後何年たっても歌い継がれている。
歌に、その人の人生をのせて語りかけていたから、人は感動し涙した。いつの時代でも、本物には誰もかなわない。ましてや、愛の歌を歌うエディット・ピアフには。この映画を見ると、それがよくわかる。
世界中を魅了した伝説の歌姫エディット・ピアフの生涯を描く伝記ドラマ。歌手を目指す母アネッタの娘エディットは、祖母が経営する娼館で娼婦らに育てられる。
やがて母のように道で歌い始めたエディットは、名門キャバレーのオーナー、ルイ・ルプレに見出されるが……。

監督:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール
ジェラール・ドパルデュー

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