余話として
今週2010年9月18日から10月1日まで上映している「ブライト・スター」「シーサイドモーテル」は、まったく毛色が違う映画。そのなかでも撮影方法が全く違うのが、単なる偶然なれどおもしろい。ジェーン・カンピオン監督の「ブライト・スター」はもちろんフィルムで撮影され光と影の芸術作品とでも言っていいくらい、窓辺に座っているファニーがなんとも印象的で女性監督ならではの感性がみごとにストイックでプラトニックなこの主人公二人の愛を表している。一方「シーサイドモーテル」はレッド・ワンというデジタルカメラで撮影されている。4Kなんだそうである。何のことか、わらない人もいると思うが一般の劇場で上映している解像度が2Kといわれる。(だいぶ自信ないけれど)洋画の場合字幕をかけるとホントは1Kぐらいに落ちるらしい。とにかく4Kという驚異的な解像度のスペシャル・カメラで撮影された「お電話ありがとうございます」なのである。いろいろ極端なシネマディクトはキャメラまでそうなんだ・・・。