2010年12月31日

「ふたたび スウィング・ミー・アゲン」

Filed under: 今日のダニー — dict @ 4:12 PM

ジャズ・バンドのトランペッターがハンセン病を発病し療養所に隔離されてしまう。50年後チリジリになったメンバーを探しに孫と旅に出て、昔はたせなかった憧れのステージでふたたびスウィングするメンバー。財津一郎(ゆるしてーちょうだい)トランペットで熱演。ほかのメンバークレイジーのワンちゃんこと犬塚弘はもちろんコントラバス。遅かったのかい♪の佐川光男がドラムで藤村俊二がトロンボーン。そしてそしてジャッズ・クラブのオーナーで渡辺貞夫が出ている。ハンセン病を扱った映画はたくさんある。「砂の器」「ベンハー」「パピヨン」と差別されてきた人々の苦悩をえがいてきた。でも、この映画はそのテーマとは別に、ジャズがある。今年亡くなった谷啓にも出て欲しかった。犬塚博の場面では財津一郎にすがりつく手がまるでコントラバスを抱きしめているみたいで谷啓を思い出して涙した。そしてナベサダ。かっこいい!歳とってもワイシャツの襟があっち向いててもそれが又カッコイイ。それだけでいい映画です。勝手ながらジャズファンなので。

2010年12月25日

ミレニアム

Filed under: 今日のダニー — dict @ 1:23 AM

年末だからではないけれど、この時期に、この映画。しかも二週続けてである。最初二本立てでどうですかと言われたが、二本で5時間!。これはどんだんず。ってことで無難に1週づつで上映。1も、もちろんおもしろかった。完結していたのでべつに1見てなくても2、3は楽しめるけれど、1,2,3通してみるとやはりおもしろい。三本とも二時間半を超えるのだが、まったくあきない。これぞミステリー、これぞサスペンス。あっという間にハリウッド、リメイク決定。現007のダニエルさんがミカエルさんになるらしい。監督は「セブン」の監督だそうな。たぶんうちには縁のないお話。どうでもいいや。それにしてもスウェーデンの映画なのにそんな違和感を感じさせない。北欧だって若者はピザが好きで、大人は寿司食ったり照り焼き食ったりしているし、確実に世界はせまくなっている。ガン・アクションもガン・アクションなんて言えないくらい、限りなく本物で、ここに関しては日本は完全においてきぼりだなぁって思ったりして。見終わって、あらためて原作のスティーグ・ラーソンの作品は、もう現れないのだという現実に戻った時、すごくさみしくなった。

2010年12月20日

橘家文左衛門独演会

Filed under: 今日のダニー — dict @ 2:19 PM

いきなりの印象は、競輪場にいそうなオアニイサン。がっしりとしたガタイとドスの効いた声。「これは楽しみだ、何やってくれるのだろう」期待が膨らむ。前売券の売れが年末の忙しい時期ということで少し鈍かったが、ふたを開ければ常連さんのお客様多数来場でありがたし。若いカップルも増えたり、年配の方もたくさんいらしてもらいうれしかった。さて文左衛門さん。「寄合酒」ではじまり客筋を見てから二席目「笠碁」。僕は”目白の師匠・先代の小さん”の「笠碁」みたいだなーと感じたが、なかなか動きもおかしく聞かしてくれる。中入り後、もう一席はディクト寄席初の「文七元結」。人情話の大ネタだ。いかつい顔のシャカンのトウリュウが板について泣かしてくれた。吉原の佐野槌の女将がマツコ・デラックスに見えたのは僕だけだったのだろうか。これで今年の落語会は終了。来年は2月の立川誌らく独演会から始まる。

2010年12月10日

エール

Filed under: 今日のダニー — dict @ 10:05 PM

退職校長会で講演。そんな団体があるのも知らなかったが、中学校の恩師から突然の電話での講演依頼。断るのがメンドクサイからなのだけれど、頼まれたら断らないのが基本スタンスの僕は「はい、わかりました」と先生の授業ではしたことのないような即答。何が何だかわからないまま当日を迎える。ここ数日いろいろドタバタしていて、ほとんど準備もしないまま会場の青森ワシントンホテルへ。約50名ほどの”元”校長先生の団体。見ようによっては「暴れん坊将軍」の悪役顔が・・・・失礼。どちらかというと迫力ある面構えのシニアの方々。なんってたって”みんな”校長先生である。恩師も「谷田先生たのむな!」って先生に先生呼ばわりされて困惑。演題も脇に墨で「私の映画人生」谷田恵一先生!!!!達筆で、でっかい垂れ幕。それにしても凄い演題。すべてお任せだったので、そのまま紹介されるままに時間が来て、約一時間いろいろと話をする。その後の懇親会では、一番高い席に座らされて隣に座られた会長校長先生が御歳88歳米寿の先生で、いきなり我が叔父と旧制青森中学で一緒だったとのことで話が咲き、次から次にお酌をしに来てくれる校長先生の波。しかもそれぞれが薀蓄がある。海軍航空隊で上原謙が映画撮りに来て命令で映画にエキストラで出た校長先生とか、地域性のちがいをいろいろ例を挙げて教えてくれる校長先生。みんないくつになっても先生は先生なんだなーとビールつがれながら、KW社のM君みたいに首振ってうなずく僕。たぶん青森県で一番最初の女性の校長先生らしき先生が講演で話した「パリ20区」の話で必ず映画を見に行くと言ってくれたり。「武士の家計簿」をすでに見た先生はご夫婦で、うちの小屋の常連様で、この映画の素晴らしさをとうとうと述べられ「君はとても尊い仕事をしているね、これからもがんばりなさい」といわれ、不覚にも少し涙が流れた。大変だったけれど、とても面白い体験だった。すごく疲れたけれど。

2010年12月4日

こんんちは新幹線

Filed under: 今日のダニー — dict @ 11:47 PM

今日は朝から新幹線新幹線。そりゃそうだ38年間ハンツケにされ続け、東京のものには「まだ通ってなかったの・・」っていわれ、それでもケナゲニ「おもてなし」などと言いつづけやっとやってきたんだから、騒がないでいられるものか。ミッキーマウスも嵐の中パレードして日ごろのご愛顧によりいっそ拍車をかけないとね。とにかくめでたい。そうしておこう親父の代からの悲願。でもやっとスタンダードになっただけのこと。すべてはこれからだ。

さよなら乗り継ぎ新幹線

Filed under: 今日のダニー — dict @ 11:35 PM

組合の活動と言うのは、いろいろなものがあって、地域的な区分でも違う会合がある。青森であれば全国・東日本・東北といった区分だが、今回は東北6県の理事長の会合。場所は仙台・秋保温泉。組合の理事長になるという予想外の展開もそうだが、まさか最後の最後に八戸から乗り継ぎの新幹線に乗るとは考えもつかなかった。
朝、青森駅へ。とりあえず朝ご飯で天ぷらそば。なんだかこの日は朝ご飯はホームでそばと決めていた。だって多分もう食べることもないのだろうと思ったから。

どこよりも長いホーム(個人的にはそう思っている)。ここで大学入学のとき寝台車で東京に向かったときを思い出す。飛行機と違って駅の別れはつらい。あの頃は家族のほかに友達も見送りに来てくれて、なんかさみしくて、帰って来ちゃいけない雰囲気で電車の赤いランプが目にしみた。

そんな旅ももう終わる。新幹線でびゅーんだ。

2010年11月28日

武士の家計簿

Filed under: ノザック コラム — dict @ 9:44 AM

数学というと、「勘弁してちょうだい」と「ふふふ・・得意だぜ!」の二つに大別できると思うが、どちらかというと「勘弁」派が多いのでは。でも、まわりを見渡せば見方によっては世の中は数学で動いている。映画「武士の家計簿」は江戸時代の「ふふふ・・得意だぜ!」派のお話。といっても江戸時代から盛んだった関流など、和算のお話ではない。どちらかと言うと刀をソロバンにかえて殿様に仕えた、いわば経理マンのお話。武士は、べつに剣術ができれば出世できたわけではなくて、こうした算術に長けた物も、もちろん必要としたわけで、ましてや徳川幕府の太平の世では剣術よりもソロバンが達者な方が必要なのは充実した社会では当たり前のこと。この映画は時代こそ江戸時代末期、幕末の激動期のお話だが今こそ、この主人公の家族の日々が、これからの私たちの生きていくための指標になっているような気がしてならない。志だけでも心に留めたい良い映画です。
「武士の家計簿」
幕末から明治維新の激動期を背景に、御算用者(会計処理の専門家)として代々加賀藩の財政に携わってきた下級武士の猪山直之が、家財道具を処分し、倹約生活を実行しながらも、妻と協力して家族を支え、家芸を守りながら力強く生きていく姿を描く。
監督:森田芳光
出演:堺雅人 仲間由紀恵 松坂慶子 西村雅彦 草笛光子 中村雅俊  

2010年11月23日

東京の風景

Filed under: 今日のダニー — dict @ 5:31 PM

組合の理事会で東京。少し時間があったので東銀座へ久しぶりに行く。歌舞伎座の真向かいのビルにUIPという映画会社があった場所。十数年ここに通っていた。そのUIPが解散してから東銀座には行かなくなってしまったが、歌舞伎座もなくなり、近くにあったヘラルドは会社そのものが無くなってしまって、合併した角川映画も来年には角川書店になってしまうという。時の流れが少しだけセンチメンタルに感じた東京。

ただの工事現場になってしまった歌舞伎座

心配するなかれA君。君の愛する「歌舞伎そば」は裏露地で営業してたよ。メニューも同じだ。

2010年11月21日

無駄に凄いのは無駄じゃない

Filed under: 今日のダニー — dict @ 10:17 PM

 

「REDLINE」は正直言うと、担当のSさんに会うまでは、じぇんじぇんやる気が起こらなかった。でもSさんの意気込みと作品をちゃんと(ごめん)見たら、「こいつは凄い」とおもったわけで・・・。7年の製作期間と10万枚の作画を投じて"CGでは生み出せない手描きアニメーションの生み出す誤差と歪み"にこだわり抜いた作品。シネマディクトでやった「PARTY7」「茶の味」の石井克人が原作・脚本。同作でもアニメーションでコラボした小池健が監督。そしてFMVのCMで長年出演しているキムタクにこの映画の主人公の声をダメモトで交渉したら”イッスヨー”ってかるーくOKもらって、蒼井優(アニメだけどオッパイ出しちゃいました)、浅野忠信といった豪華声優人になった次第。
そんなことはさておき、最後のアニメと言われるにふさわしい渾身の出来です。CGなんていらない!手書きでいい!それで7年10万枚!アジがあるというのか心通っています。

あの夏の子供たち

Filed under: 今日のダニー — dict @ 3:34 PM

本作の監督ミア・ハンセン=ラヴは、1981年生まれのまだうら若き女性。はじめは女優としてデビューしたが、その後映画批評などをした後映画監督となってこの作品が二作目。尊敬する映画プロデューサー、アンベール・バルサンの自殺という経験を基に人生の光と影を繊細に描き、第 62回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員特別賞に輝いた。また、日々映画製作に追われるスタッフの仕事ぶり(映画監督なんて、けっこう人でなしでないと勤まらないのかなーと思わされる)など、映画作りの舞台裏を 見ることができるのも興味深いし、やっぱりよほどの覚悟がないと、この世界はいられないし、いったん入り込んでしまうと抜けられない。仕事人間なのに家族も大事にして、唐突的に自殺した主人公。残された家族。、けして明るい話ではないけれど、パリの光あふれる映像と、ドリス・デイが歌う「ケ・セラ・セラ」(この歌も名曲だけれどヒッチコックの「知りすぎた男」の曲なんだよね。)この歌がエンディングに流れる。なんともいえない余韻が残る映画です。いいうたですね。http://www.youtube.com/watch?v=aImZEjetK5w

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